カテゴリ:費用・料金 キーワード:研究機器 輸入 費用 関税 輸入消費税 為替手数料 通関 eBay
「eBayで$1,000の機器を見つけた。日本円でいくらになる?」
この質問に正確に答えるには、商品代金以外の多くのコストを把握しておく必要があります。実際に「思ったより高くなった」というお声をいただくことも少なくありません。
この記事では、当ラボが実際に使用している費用計算の内訳を、わかりやすく解説します。
輸入費用の全項目
海外から研究機器を輸入する際に発生するコストは、大きく以下の8項目です。
① 商品代金
eBayや海外ECサイトに表示されている価格です。外貨建ての場合、決済時の為替レートで円換算されます。
② 国際送料
出品者が指定する送料です。重量・サイズ・発送国によって大きく変わります。
③ 関税
輸入品には品目ごとに関税率が定められています。研究用計測機器の多くは関税率0%ですが、品目によっては数%かかる場合があります。
関税額の計算式:
関税 = (商品代金 + 国際送料)× 関税率
④ 輸入消費税
これが見落とされがちな項目です。輸入品には日本の消費税10%が課されます。ポイントは、商品代金・送料・関税の合計に対して課税される点です。
輸入消費税 = (①商品代 + ②送料 + ③関税)× 10%
詳細はJETROの解説をご参照ください。 参考:JETRO 輸入消費税について
⑤ 通関手数料
商品が日本に到着した際、税関手続きに伴う手数料です。配送業者によって異なります。
- ヤマト・佐川・日本郵政:約2,000円
- FedEx・DHL:約10,000円
高額・精密機器の輸入ではFedEx/DHLが使われることが多く、10,000円が目安です。
⑥ 為替手数料
クレジットカードで外貨決済する場合、カード会社による為替手数料がかかります。目安は約3.85%です。
為替手数料 = (①商品代 + ②送料)× 3.85%
銀行送金の場合は銀行所定の手数料(送金手数料+為替コスト)が別途かかります。
⑦ 国内転送料
代行業者から大学・研究機関への国内配送料です。当ラボでは一律1,500円としています。
⑧ その他(エスクロー手数料・海外送金手数料など)
エスクローサービス(escrow.com)を利用する場合、取引金額に応じた手数料がかかります。 参考:escrow.com 手数料計算ツール
実例:,000の機器を購入した場合
早稲田大学の案件(NI-9220計測モジュール、為替レート158円/USD)を参考にした計算例です。
| 項目 | 計算式 | 金額 |
|---|---|---|
| ① 商品代金 | $1,000 × 155円 | 155,000円 |
| ② 国際送料 | 実費 | 8,000円 |
| ③ 関税(5%の場合) | (①+②)× 5% | 8,150円 |
| ④ 輸入消費税 | (①+②+③)× 10% | 17,115円 |
| ⑤ 通関手数料 | FedEx/DHL | 10,000円 |
| ⑥ 為替手数料 | (①+②)× 3.85% | 6,272円 |
| ⑦ 国内転送料 | 一律 | 1,500円 |
| 原価合計 | 205,597円 | |
| ⑧ 代行手数料(×15%) | 30,840円 | |
| お支払い総額 | 236,437円 |
商品代金$1,000(約155,000円)に対して、最終的な支払額は約236,000円となります。約1.5倍になる計算です。
注意点
為替レートは変動します 見積時と決済時でレートが変わることがあります。当ラボでは依頼時の実勢レートを適用し、よほど大きな変動がない限り、為替変動リスクは代行手数料の中で対応しています。
関税率は品目によって異なります 同じ「計測器」でも品目分類(HSコード)によって関税率は異なります。事前の概算段階では一般的な率を使用し、実際の通関時に確定します。
少額商品は免税になる場合があります 個人輸入扱いとなる場合、課税価格が10,000円以下は関税・消費税が免税となります。ただし法人・大学名義の輸入には適用されない場合があります。
まとめ
海外からの研究機器輸入では、商品代金に加えて以下のコストが発生します。
- 国際送料
- 関税
- 輸入消費税(盲点になりやすい)
- 通関手数料(FedEx/DHLは約10,000円)
- 為替手数料(約3.85%)
- 代行手数料(当ラボは原価合計×15%)
事前に概算を把握したうえで、大学の会計担当・調達担当と話を進めることをおすすめします。
商品URLをお送りいただければ、費用概算を無料でお出しします。お気軽にご相談ください。
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